みなさま、こんにちは。ただいまご紹介いただきました佐々木でございます。
今日は東日本ヤマハ
OB会総会にお招きいただきありがとうございます。また諸先輩の皆様には日頃ヤマハの事業やヤマハの後輩に対して暖かい様々な面でのご指導、ご声援を賜っておりますことに改めてお礼を申し上げます。
東日本
OB会の活動については予てから活発に、親密に、ひろく活動していると事務局はじめさまざまな方から伺っております。2012年度総会・懇親会に大勢の方が集い、賑やかに盛大に開催されますことに心から敬意を表します。
今回、梅村社長にご案内をいただいておりましたが、ヤマハ発動機の取締役会と重なり出席が叶わなくなりましたことをご了承いただきたいと思います。

会社の状況をご報告させていただきご挨拶に代えさせていただきます。51日に決算発表をすませ、627日の定時株主総会を予定する時期ですので、20123月期の状況については概ねご存知の通りと思います。
昨年度は東日本大震災とタイの洪水の影響で電子部品の調達が滞り、生産が止まり、市場に商品供給ができなかったことと為替が大きく変動したこともあり、残念ながら減収減益決算という結果になりました。
加えて税効果会計で積み上げてきた繰延税金資産約
300億円を全面的に取り崩すこととなり、当期利益は294億円の赤字という着地になりました。この結果はヤマハグループ連結では営業利益はでているが、ヤマハ株式会社単独での営業利益ベースは赤字という国内の事業経営構造が背景にあり、これをきちっと改革してゆくことが大きな課題であり、取り組んでいるところでもあります。主力の楽器事業は日本、北米、ヨーロッパという先進国の市場については為替の影響を除いても前年に対して若干減収、一方中国、中国以外のアジア、中南米、中近東という新興国市場については昨年度も前年比二桁以上の成長を遂げることができました。現在、楽器のハードの販売の80%は海外の売上、全体の35%は新興国の売上です。今期もこの市場の売上は約700億円、3年後には1000億円を目指しております。そのための販売網、商品、普及の施策を着実に実施してゆくことが成長に向けての課題の一番の柱になっています。具体的には、数年前に販社を設立し、軌道に乗せたロシア、インドに続き、現在はトルコ、ベトナムの販社の立ち上げと南アジアのタイ、マレーシア、インドネシアにあっては中流クラスの市場へのドライブをかけている状況です。今期は東日本の震災、
タイの洪水という特殊要因も消え、前年比
6%増の売上、80%増益を、電子楽器、PA機器、AV機器を中心に成長の計画を進めております。高い目標をもって取り組んでいますが、スタートして二ヶ月、ほぼ計画通り進捗しています。しかし、株価が低迷しているのが気になる状況で、しっかりと業績を保ち、IR活動を含めてヤマハブランドの価値を上げる取り組みを継続していくことが重要であると考えています。

つぎに、ヤマハの企業年金基金の状況についてご説明いたします。もちろん
AIJには資産を入れていませんが、ここ数年、運用環境が大変厳しくなっています。そうした中で、企業年金は継続性、安定性が大切ですので、そうした観点から、今回運用面の見直しを行い、予定利率を給付利率に近づけ、3.5%から2.0%に変更させて頂きました。
これにより会社の毎月の掛け金が増えることになります。また、運用での不足金約
300億円を10年で償却してゆく判断をさせていただきました。これによって特別掛け金が10年間増えてゆくことになります。また、予定利率の変更に併せて、資産の配分をよりリスクの低い政策に変更させていただきました。
給付を受けている方々ばかりでなく現役社員にとっても大切なこの制度を安定的に継続できることを前提に運用してまいります。
国の税と社会保障の一体改革は不透明な状況にありますが、企業年金基金のほうは、安定と継続の為、大きな決断をしたわけであります。

三つめは野球の話です。現在、野球部顧問をしていますが、先週からの予選リーグでは3位グループに入り、厳しい予選展開になっています。当然ながら予選を突破して7月13日
から東京ドームに来られるよう頑張りますので、是非、声援をお願いします。
この後の “絆 拡げよう仲間の環” をテーマにした懇親会に楽しく参加させていただきたいと思います。
ありがとうございました。

東日本ヤマハOB会
One for All, All for One

来賓ご挨拶       ヤマハ株式会社 上席執行役員 佐々木勉様

toppage

information

総会報告へ戻る