8月2日、山形県羽黒山山頂にある出羽三山神社でコカリナの奉納演奏を 行なわせていただきました。
太い杉木立の中にカヤ葺きの本殿が聳えています。三神とは月山神社・出羽神社・湯殿山神社でここ羽黒山に三神合祭殿があります。
午年縁年と言う事で出羽民俗芸能奉納祭として各地の神楽や田楽舞が毎週土曜日に奉納されています。私の場合は民俗芸能とは違うということでコカリナの奉納演奏として扱ってくださいました。
本殿でのご報告の正式参拝の際に神前で山形県民の歌「最上川」を演奏させていただきました。
ゆったりと流れるメロディーが本殿内に心地よく響きました。 この曲の歌詞は昭和天皇が詠まれた和歌で、島崎赤太郎先生が作曲されました。
広き野を流れゆけども最上川海に入るまで濁らざりけり
使用したソプラノコカリナは山形県西川町本道寺地区にある”口の宮湯殿山神社”の台風で折れた樹齢450年のご神木の杉材で製作したものです。
終わって記帳の際に宮司さん、権禰宜さん、巫女さんから「綺麗な音色ですね」とか「本殿に響いた県民の歌も良かったです」との感想をいただきました。
午後からは境内の特設舞台に移り、真室川町の樹齢1000年という滝ノ沢の大杉の雪折れ枝で製作したバリトンコカリナも使って演奏させていただきました。
今回の参加のきっかけはFaceBook友達の髭の山伏、星野さんの芸能奉納祭に参加しませんかという呼びかけからでした。
丁度西川町のFB友の口利きでお預かりしていたご神木と真室川のFB友からお送りいただいた千年杉という山形県に所縁の上記コカリナが完成していましたので、折れてしまった老木が笛に生まれ変わった響きをお聞きいただく良い機会と思い応募した次第です。
FBの人脈は素晴らしいです。 コカリナという木の笛の魅力は通常であれば折れてしまうと燃やされたりしてしまうところ、樹種によって音色の違う優しい笛に生まれ変わって、演奏する側も聞く側も楽しめるという点です。
これまでもご先祖が残してくれた家を解体する際に床柱を送ってきて、家族が育った家の思い出にコカリナにして兄弟姉妹に残したいという方が何人もいらっしゃいます。木造校舎の思い出に階段の手摺でコカリナを作って学校に残したりもしました。
皆様のお手元にも記念樹など思い入れのある木材が眠っていませんか?
興味を持たれましたら詳細につきましては私のホームページを是非ご覧願います。
ホームページコカリナ工房森の精 http://www.morinosei.biz
ブログ 奉納演奏記事 http://morinosei.blog71.fc2.com/
ブログ製作裏話 http://morinosei.blog71.fc2.com/blog-entry-587.html
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