ヤマハ株式会社上席執行役員 細井正人様ご挨拶
みなさん こんにちは。ご紹介いただきましたヤマハ株式会社細井でございます。諸先輩を前にして大変緊張しておりますが、しばらくお付き合いいただきたいと思います。
挨拶に先立ち、昨年度に亡くなられました佐藤陳夫前会長はじめ10名の皆様には、生前、会社でご貢献ご活躍いただき、またOBになられましてからも会社への暖かいご支援をいただき、心から感謝申し上げます。
本日は東日本ヤマハOB会総会にお招きいただき、光栄に思っております。特に東日本ヤマハOB会は自主的に活発な活動をされており、いつも感心させられております。また、会社にも絶大なご支援をいただき心より感謝申し上げております。
会社の状況につきましては、皆さん十分ご承知いただいていることと思いますが、折角の機会でございますので、現状についてご報告させていただきます。
2014年3月期は4年ぶりに売上高は4000億円を超え、4103億円を上げることができました。併せまして営業利益 260億円という良い決算ができました。配当金は中間期7.50円、期末19.50円、年間27円を予定しております。
これは、円安効果と消費税増税前の駆け込み需要の追い風要因と、数年来続けてきた国内営業構造改革の成果が相まっての結果と思っております。皆さんの身近なところでは、ヤマハミュージックジャパンも二桁の利益をあげるまでに構造改革が進んでいますし、小売部門のヤマハミュージックリテイリングも、利益を数億円あげる形が出来上がりました。消費税増税前の駆け込み需要もありますが、体質改善の結果として利益を計上することができたと思っています。皆様方のご理解を含めて心より感謝申し上げます。
営業の構造改革の他に製造部門についても大きな構造改革をさせていただいており、今年4月から国内の生産部門を子会社化し、三つの会社にいたしました。これは採算が見える形にし、そこから改善を積み上げてゆくことの端緒に就いたということです。
併せまして、平成25年8月に社内の構造を大きく変えました。従来の事業部制を本部制に変更し、ほぼ八割を占める楽器と音響事業を機能別組織に変更しました。楽器音響生産本部、楽器音響開発本部、楽器音響営業本部の三本部制です。この組織改編の意図するところは、商品の壁を乗り越えたところの連携を深め、ヤマハとしての総合力を発揮するということです。20数年来
事業部制を続けてきた社内の諸課題を一つひとつ片付け、利益を生み出せる企業に成長してゆきたいと考えております。
今期については、売上高4300億円 営業利益 290億円を目標としております。保守的なヤマハにしては積極的だというアナリストの反応もあるようですが、売上高4300億円については、今年1月と3月に2つの会社を買収したことが読み込まれています。1月にギター周辺機器の「ラインシックス社」、3月にワイヤレスマイクの会議システムなどの開発・製造・販売を行う「レボラブズ社」の二社を連結対象に加え、売上が120億円程度増加する見込みです。現在、中期計画YMP2016を進めていますが、この期間は既存事業の売上成長と新規事業の売上成長にむけての準備期間として位置付けており、何とか企業として成長してゆくことを目指して参りたいと考えております。是非、皆様方にもご支援を賜りたいと思います。
最後になりますが、東日本ヤマハOB会が更に一層の盛会となりますこと、また、本日ご出席の皆様方が末永くご健勝でありますことを祈念いたし、ご挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。
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