OB会からのお知らせ


   2015年度総会来賓御挨拶(要旨)  ヤマハ株式会社人事部長 山下寛文様
 

皆様こんにちは。 ただいまご紹介いただきました人事部長の山下でございます。
最初に、このように盛大に地区総会・懇親会が催されることを心からお祝い申し上げます。
OB会の皆様には各方面でお世話になっております。社製品、社施設のご利用はもとより、株式の保有を通じた経営へのご支援、会社として推進しております各種行事・施策へのご参加・ご協力など、本当にいろいろな形でお世話になっております。
特に野球部に関しては絶大な応援をいただいたにもかかわらず、昨年は都市対抗本戦への出場を逃すという痛恨事がありました。今年こそ本戦出場を勝ち取るべく予選に臨んでおりますので、出場を果たした暁には、皆様東京ドームに足をお運びいただき、絶大なる応援をお願いいたします。
さて私、昨年から人事部長を務めており、OB会の会報や趣味の作品展、コンサートなども拝見し、OB会員の皆様がアクティブで素晴らしい活動をされていることに敬服致しております。
実は昨年、外部の研修に派遣され、他企業の皆さんと自由研究を行いましたが、そのテーマは「日本の高齢化社会に対して、シニアをいかにアクティブに活性化していくか」でした。当社のOB会の皆様は十分アクティブで活性化されていると、参加の皆さんに紹介しました。

ではここで、皆様も関心の高い現在の会社の状況についてご報告しておきたいと思います。
昨年度のヤマハグループの決算は、売上高4,322億円、営業利益301億円、当期利益249億で、二期連続の増収増益となりました。株価も2,000円を超える水準で推移しております。ただ、決算の中身としてはいろいろな課題を抱えていると自覚しております。   
 
 
まず一つは、決算の一番のプラス要因は為替にあるということです。
昨年の為替は、ドル、ユーロ共に約10円の円安になっており、その効果で売上・利益ともに嵩上げされております。我が社が計画していた中国や新興国市場での成長が計画通りにやれていれば、もっといい決算になっていたはずだとのご指摘もいただいております。
商品別・事業別で見た場合、特に苦戦しているのが半導体事業で、主力のアミューズメント市場が低調であることと、携帯電話向けの半導体チップも、納入先の韓国メーカーが苦戦をしているため、出荷が伸び悩んでいます。
一方、半導体の生産については、鹿児島セミコンダクターが、これ以上の投資が難しく、今年の10月に、岡山フェニテックセミコンダクター株式会社に工場を譲渡することとなりました。
音楽教室事業については、生徒数の底打ちのめどが立たない状況で、これまで、指導・講師養成などは財団、生徒募集など運営はYMJと、業務を分担して進めてきた事業を、今年の7月から財団に一本化し、ヤマハ音楽教室の本来の価値である、音楽教育を通して子どもの人格を育てていくことを目指します。
こういった様々の課題を抱えての今季の経営ですが、今年は三ヶ年計画の最終年度であり、次の年度に向けて計画を立てていく時期で、ヤマハの経営理念を体系から見直し、従来のスローガンと経営理念に加え、ヤマハグループの従業員がどういったことを心がけ、行動していくかといった観点から、「ウエイ」というものを新たに経営理念に導入しました。
「ウエイ」には次の5つがあります。1、志 2、誠実 3、自発 4、挑戦 5、執着です。皆さんが後輩諸君に会われた時、「ウエイの理念に沿って行動しているか」と問いかけていただければと思います。 最後になりましたが、今後共皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い致します。
 


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